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鎌ケ谷市「親子サンドイッチ教室」

 鎌ケ谷市食生活改善推進員が山崎製パン株式会社の協力のもと「親子サンドイッチ教室」を開催した。参加者は3歳から小学校3年生の児童と保護者たち。作る楽しさや食べることの大切さを、食育やクイズ、調理実習を通して学んだ。

日時:2019年1月26日(土)

会場:鎌ケ谷市東部学習センター調理室

主催:鎌ケ谷市食生活改善推進協議会

後援:鎌ケ谷市

協力:認定NPO法人健康都市活動支援機構

協賛:山崎製パン株式会社

参加者:親子9組(子ども13名、保護者9名)

食を通じた地域の健康づくり

ヘルスメイトの皆さん
ヘルスメイトの皆さん

 鎌ケ谷市食生活改善協議会は本年度設立43周年を迎えた。メンバーの食生活改善推進員(ヘルスメイト)は現在50名。1年間の養成講座(鎌ケ谷市栄養大学)を経て、市長から委嘱される。「私達の健康は私達の手で」を合言葉に、健康づくりのために必要な食生活の知識を学習、実践し、市民の「食」をとおした健康づくりの案内役として活動している。

山崎製パン㈱のMクルー
山崎製パン㈱のMクルー

 「親子サンドイッチ教室」はそうした食育の一環として企画され、山崎製パン株式会社が食材の提供から講師、食育まで全面協力した。同社営業研修部によると、欠食改善や栄養バランス、食品ロスを出さないレシピ等、食の大切さを伝える目的で2007年に始めた店頭プロモーションが「サンドイッチ教室」としてプログラム化されたという。手順通りに作るだけではなく、「食事バランスガイド」を使用しながら食育にも取組んでいる。重視するのが、参加者とのコミュニケーションだ。マーケットクルー(Mクルー)と呼ばれる専門女性スタッフがクイズ形式で子どもたちに興味を抱かせ、和気あいあいとした雰囲気を作り出していく。Mクルーは全国に営業拠点のある20工場に所属しており、現在約100名が在籍しているという。

当日のプログラム

手洗いチェッカーに手をかざす
手洗いチェッカーに手をかざす

 役割分担は、司会進行と前半の手洗いや講話をヘルスメイトが、後半のサンドイッチ作りをMクルーが担当した。この日は手洗いチェッカーを使って洗い残しを調べるため、蛍光剤を含んだ専用ローションを塗った後で手洗いを行った。恐る恐るブラックライトに手をかざすと、洗い残し部分が光を放つ。驚く子どもたちに再度手洗いを指導し、調理台に向かう。

 最初のメニューは「カラフルロールサンド」だ。Mクルーが手順を示し、包丁の安全な使い方を説明する。保護者やヘルスメイトに手伝ってもらいながら、緊張の面持ちで食パンの耳をカットする子どもたち。慣れない手つきでマヨネーズを塗り、焼きのりを乗せる。続いてパンをひっくり返し、スライスチーズ、パプリカ、きゅうりと共にカットしたパンの耳も乗せる。食材を無駄にしない配慮だ。最後にパンを巻き、ラップで包んだ上から二つにカットしてでき上がり。切り口を彩る具材に「美味しそう!」と感嘆の声が上がる。次の「苺とバナナのポケットサンド」では、厚めのパンを半分にカット。切り込みを入れたポケットにクリームチーズとはちみつを塗り、苺やバナナや板チョコをトッピングして完成だ。

調理の様子
調理の様子

 完成したサンドイッチは一度ヤマザキパンのトラックをデザインしたランチボックスの中へ。Mクルーが試食前に「食事バランスガイド」を使いながら栄養バランスと正しい食事について説明する。適切な食生活の目安を図式化したもので、主食、副菜、主菜、牛乳や乳製品、果物を1日にどれだけ食べたらよいのかが理解できる。クイズ形式で質問すると、「はい!」「はい!」と元気な手が上がった。最後は待ちに待った試食だ。満面の笑顔で頬張る子どもたち。保護者からは、「子どもと楽しく食育について勉強できた」、「普段食べない野菜も食べてくれてよかった」、「小食の子が思いのほかよく食べた」といった声が寄せられた。

調理の様子
調理の様子
試食
試食

食育クイズ
食育クイズ

関係者インタビュー

藤浪 民子さん(鎌ケ谷市食生活改善協議会会長)

 私たちは、子どもから高齢の方まで、すべての世代に食育が大切だと思っています。今回の親子のサンドイッチ教室は、楽しく学び、美味しく食べて、食材等の費用の負担もなく、実習写真のお土産付きいう、参加者にとっては、良い事尽くしの講習会でした。特によかったのは、子どもたちが自分で作り、皆と一緒に食べること(共食)で、苦手な食べ物を食べることができたことです。このように企業の支援を得て講座を開催することで、一人でも多くの市民が「食」に関心を持ち、健康に役立つ知識を得る機会になればよいと思います。

近 真佐枝さん(鎌ケ谷市健康福祉部健康増進課)

 ヘルシーパートナーズ事業は、計画、実施段階を通して協力し合う協働型です。今回のサンドイッチ教室では、食生活改善協議会、企業、健康都市活動支援機構の「一人でも多くの人に食に関心を持ってもらいたい」という方向性と同協議会の今年度の活動目標である「朝食の大切さを広める」という目的が一致したことで、地域の課題を解決する事業になったと感じています。また、ヘルスメイトの皆さんも達成感を感じ、自身のモチベーションアップにつながったと思います。人口減や高齢化といった課題を抱える中、企業との協働事業は、営利性については気をつけなければなりませんが、活動の活性化や継続のために有意義であると思いました。

山本 千恵美さん(山崎製パン株式会社営業教育研修部教育研修課)

自分で料理することは、食べ物の大切さを知り、好き嫌いを無くすきっかけにも繋がります。旬の食材で作っているので、お子さんも季節感を感じることができたと思います。保護者の皆様には、自分で作ろうとする姿勢にお子様の成長を実感いただけたのではないでしょうか。行政やNPOとのコラボレーションは、2016年に北名古屋市の中学校で食生活改善推進員の方々と協働したサンドイッチ教室が最初でした。以降、子どもの時から「食」への興味を持ち、親子や地域の人々とのふれあいを通して料理を作る楽しさ、食べることの大切さを学び、自らの食事を自分で管理できる「人の育成」とともに生活習慣病の予防を図るという共通の目的を達成すべく、食生活改善推進員の方々の活動を、サンドイッチ教室を通してお手伝いさせていただいております。今後も継続して協力していきたいと考えております。