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笑顔でつながる健康づくり ~千葉県鎌ケ谷市~

 鎌ケ谷市は「健康づくりボランティア」の育成と活動支援事業を行っている。目的は、地区活動や講座等を協働で実施することで、ボランティア自身の仲間づくりや健康づくりを支援するとともに、その輪を広く市民に波及させることだ。

健康づくりボランティアとの協働

 2016年度から「きらり鎌ケ谷体操指導員」「パタカラーズ」「鎌ケ谷レインボーズ」「きらり元気づくりサポーター」の4団体が「健康づくりボランティア」として合同で定例会を開催し、情報や知識、技術を共有。「みんなと笑顔でつながる健康づくり」をキャッチフレーズに、地区の自主活動や依頼事業で活動している。2017年度に開始した「ヘルシーパートナーズ事業」では、健康づくりに不可欠な「食」を取り入れるため、鎌ケ谷市食生活改善協議会とも協働を開始した。

連携がスムーズなのは、市の組織体制によるところが大きい。健康福祉部健康増進課がすべての団体を所管しているため、担当者間の情報共有と調整が容易だ。例えば「デリシャスウォーキング」では、各ボランティア団体を担当する職員たちが意見を出し合い、ウォーキング講座や体操、食育、試食の提供までを一連の流れで実施した。健康の維持・増進のために運動や食に興味を持ってもらうことができた。同事業ではさらに活動紹介DVDを制作。各団体が「どうすれば市民にうまく伝わるのか」を話し合い、連携を深めながら幅広い市民に向けた啓発を開始した。

きらり元気づくりサポーター
きらり元気づくりサポーター
きらり鎌ケ谷体操
きらり鎌ケ谷体操

パタカラーズ(デリシャスウォーキング)
パタカラーズ
鎌ケ谷レインボーズ
鎌ケ谷レインボーズ

食生活改善協議会
食生活改善協議会
食生活改善協議会
食生活改善協議会

健康づくりの担い手を増やすために

 課題はボランティア数が減少傾向にあることだ。以前は50代専業主婦の参加が多かったが、今は働く主婦が多い。講座やイベントの参加者にはボランティアに興味を示す人がいるが、あと一歩踏み出してもらえないという。一方で中高年男性の参加が少しずつだが増えている。定年後、仕事中心の生活から地域とのかかわりを深める生活へとシフトしているためと考えられる。余暇時間を持て余すよりも、社会貢献活動に携わる方が心身の健康に役立つことも知られている。多様な人々をどう巻き込めばよいのか。同市のヘルシーパートナーズ事業等を活用した取組みが注目される。